朝を楽しむ朝時間アンバサダーのみなさんによるスペシャル連載コラム。今回は、感情を書くことを大切にしているかなころさんが、泣いても怒っても安心して心を整えられる“わがまま手帳習慣”をご紹介します。(最終回/全5回)
おはようございます。朝時間アンバサダーのかなころ(@kanakoro_no_ouchi)です。
この連載もいよいよ最終回。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。

今日は、私がいちばん大切にしている「感情を書く」という習慣についてお話しします。
朝、ひとこと書くだけで心が軽くなる
朝、手帳にひとこと「おはよう」と書くことが多い私。
その傍らには「だるい」「眠い」「まだ寝ていたかった」「マジで休みたい」など、起きたときに浮かんだ言葉をそのまま書いています。
ほんのひとことです。思ったことをそのまま出すだけで、そこに“今の私”が映し出されます。

書くことで、未来の行動がすぐに見えなくても、「今はこう思っているんだな」と自分の気持ちを確認できます。
そうして感情を少しでも手帳に置くと、パンパンに詰まっていた頭や心に余白が生まれるような感覚になります。
その余白が、次の行動や考えを無理なく受け止めるスペースになったり、休む時間をつくったりする助けになることもあります。
「手帳よそ行き症候群」から抜け出そう
書くことは、心の中のモヤモヤをいったん外に出して眺める作業。すると不思議と少しずつ距離ができて、感情に飲み込まれずにすみます。

けれど、私たちはつい「手帳はちゃんと書かなきゃ」と思ってしまいがち。
字をきれいに書かなきゃ、ページを飛ばさないほうがいい、ネガティブな言葉はNG、誤字は直さなきゃ…。
そんなふうに無意識に「手帳に気をつかっている」ことはありませんか?
私はこれを「手帳よそ行き症候群」と呼んでいます。要するに、自分の手帳に対してよそ行きの態度を取ってしまう状態です。
でも、他人行儀な書き方は、手帳をあなたの味方にするどころか、あなたの本音を遠ざけてしまいます。
「わがまま手帳宣言」で自分を守る
だからこそ、今日から「わがまま手帳宣言」!
字が汚くてもいい、愚痴で埋めてもいい、白紙の日があってもいい。寝る前にひとことだけ残して終わってもいいんです。

手帳はあなたを縛るものではなく、安心して自分を預けられる相棒。どんな気持ちでも、どんな状態でも、いったんここに置いてから動き出せる。
泣いても、怒っても、疲れていてもいい。それでも「さあ、今日を始めよう」と立て直すきっかけをくれる場所なのです。

手帳は「書く内容」だけでなく、「書く量」からも自分の状態が見えてきます。
ページいっぱいにびっしり書いている日は、気持ちがあふれて整理したかったんだな、と気づける。

ひとことだけの日は、心が休みを求めているサイン。
どんな量でも、どんな形でも、自分がわかればそれでいいのです。
感情を書き、手帳にわがままになることで、1日のペースを自分で選びやすくなります。
「今日は休もう」
「今日は静かにいこう」
「今日はやるぞ!」
その選択が、未来の自分を守ってくれます。

***
全5回、最後までお読みいただき、ありがとうございました!
あなたの手帳も、今日から小さな避難所として、そっと寄り添ってくれますように。
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【プロフィール】かなころさん/Total life Harmonist/整理収納アドバイザー/フリーランス

パニック障害発症をきっかけに部屋と感情の整理を始めてから家が整い、体調も調っていくことを実感し人生が激変しました。 現在は東京新宿区を拠点に「モノと自分を調える整理収納」や「時間と感情を調える手帳」のおけいこ、そしてフリーランスママのためのスクールを運営しています。「人生、完璧じゃなくてもいい」がモットー。
■Instagram:@kanakoro_no_ouchi
■blog:https://ameblo.jp/karmar/
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