朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ～ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ～ナのカフェボンボン」の本棚は、気分をほぐしてくれる本。
忙しい日々の合間にちょっとホッとしたい時、読書でリラックスしませんか。気持ちをゆるやかにほぐしてくれるエッセイをセレクトしました。ストレス解消や気分転換にぴったりの２冊をいかがでしょう。
『まぬけなこよみ』
著者：津村記久子
出版社：朝日新聞出版
作家・津村記久子の四季をめぐる歳時記エッセイ集です。さまざまな風物詩からみえてくる作家の日常とは。季節の変化を感じる一冊は、忙しい毎日にお疲れ気味のときにオススメです。
ベランダに続くガラス戸に著者は憧れているという。子どもの頃住んでいた団地ではガラス戸から海が見えた。雨の日も風の強い日も大好きだった。雨の降る昼間の空、夏の夕方の稲妻。ガラス戸越しの風景を眺めていた小学生と今も窓を開けて仕事をする著者の姿が重なり合う。
オリオン座、雛祭り、花見、たけのこ、ぶらんこ、花火、いわし雲、新米、みかん……。子どもの頃、著者が夢中になったものや好きだったものが季節とともによみがえってくる。それから、今、大切にしているものも。四季のなかにある小さなよろこびを感じる一冊です。
『ひとまず上出来』
著者：ジェーン・スー
出版社：文藝春秋
四十代での心身の変化を楽しみ、自分にあった「ちょうどいい」を探しつつ生きていく。作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティとして大活躍するジェーン・スーのエッセイ集です。
この本には、ハードな日々のなかで、著者が積み重ねてきたいくつもの「ひとまず上出来」が詰まっている。とりあえず前に進むためにはこれでよし。「ひとまず上出来」と区切りをつけてみたら、全部思い通りじゃなくてもいいじゃない。そんな気がしてきます。
ときには「メンタルがブレる日」もあるし、心身のセルフメンテナンスに割く時間も増えてきた。それでも楽しいことのほうが多いという著者。「世間では年甲斐もないとされることにも怯えず、自分が楽しいと思ったほうに引っ張られて、自分で自分を幸せにしなきゃ」。「とにかく、好きにやっていこう。それしかない」。こんな潔いひと言が印象に残ります。じんわり心に効いてきます。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
＊『まぬけなこよみ』
＊『ひとまず上出来』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
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