朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ～ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ～ナのカフェボンボン」の本棚は、憂欝な気分が軽くなる本。
なんだかさえない気持ちの朝、ちょっと憂欝な朝。そんなとき、心を少し軽くしてくれる本を選びました。休み明けはとくに気分が乗らないという方も多いかもしれません。どんよりした視界が明るくなるような素敵な２冊をどうぞ。
『二度寝とは、遠くにありて想うもの』
著者：津村記久子
出版社：講談社
お仕事小説などで人気の津村記久子が日常をつづったエッセイ集。ある日、自転車に乗って出かけた津村さん。五月の夕方は思いのほか気持ちよくて、予定よりもずっと遠くへ行ってみた。記憶を頼りにたどり着いたのは、小さい頃に住んでいた町。昔の家を目にした津村さんは、その家が記憶の中の半分ほどの大きさしかなかったことに気づきます。
隣町に散歩に出ればやっぱり予定より長く、商店街を端から端、スーパーの隅々まで歩きまわります。夕方は一日の仕事が終わってしばしほっとする時、ぼんやり過ごすひとりの時間。私は著者の描く夕方のシーンが好きです。
忙しい毎日に疲れたら、何だかモヤモヤしたら、ちょっと泣きそうになったら、津村記久子さんのエッセイを。うまくいかないことが多いなーなんていうときにも効き目ありです。
『人生パンク道場』
著者：町田康
出版社：KADOKAWA
作家・パンク歌手の町田康の人生相談。「頼まれごとをうまく断りたい」「阪神ファンの妻が許せません」「彼の話ばかりする友人にうんざりしています」「ペットロスを乗り越えられません」……。小さなことから人生を左右する大きな悩みまで、読者のさまざまな悩みにパンクな視点で答えます。
朝、起きられずに困っているという大学生の男性には、著者自らが「激烈な、朝型人間」であったことを告白しつつ、悩みを解決に導きます。「悩みを解くカギがそんなところにあったのか！」とパンクな回答の意外すぎる解決法に驚いたり笑ったり。そしてやっぱり、ステキな答えのなかにある優しさに惚れてしまうのです。迷いや煩悩が軽くなる一冊をぜひどうぞ。
くわしくはこちらの記事をどうぞ。
＊『二度寝とは、遠くにありて想うもの』
＊『人生パンク道場』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
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