朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ～ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ～ナのカフェボンボン」の本棚は、『小さな幸せ46こ』。
作家・吉本ばななさんの心にしみるエッセイです。日々の「小さな幸せ」をテーマに、家族への愛、子どもの頃の思い出、旅先のエピソードなどをつづります。
『小さな幸せ46こ』
著者：よしもとばなな
出版社：中央公論新社
ばななさんの小さな幸せ。それは何気ない日常のなかにある。たとえば、メダカの赤ちゃんを無心に見ているとき、毎日のおみそ汁を作りはじめるときに。それは懐かしい記憶のなかにもある。うたた寝をしていると、お母さんが毛布をかけてくれた。あの幸せな気持ちを著者は一生忘れないという。
「小さな幸せは、たくさん集まっても決して大きな幸せにはならない。でもふと人を救ったり、よく眠らせたり、他の人に伝染したりする」
とても素敵な言葉です。誰かの小さな幸せが、またほかの誰かをハッピーにするかもしれない。大切な人やものへの想いがあふれるエピソードが、幸福は自分が思うよりずっと身近なところ、すぐそばにあると気づかせてくれます。
小さな幸せを大切にしているばななさんのまわりは、温かな光で輝いている気がします。愛する動物たちも、遠くにいる人も、今はもう会えない人も、みんなそばにいて。
どんなときも、小さな幸せを見つけて生きていこうと思える一冊です。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ～ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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