今日のカフェボンボンは、『サザエさん旅あるき』。
サザエさんの作者・長谷川町子の旅のエッセイ漫画です。
『サザエさん旅あるき』
著者:長谷川町子
出版社:朝日新聞社
『サザエさん』には一家で旅行する話がよく出てくる。出かける前から大騒動。旅から戻って「やっぱり家はいいね」という雰囲気がまたいい。
本書には、長谷川町子さん自身の旅の思い出が描かれている。この体験がサザエさん一家の旅にも生かされているに違いない。
お母さんと一緒の旅行には、いつもハプニングがつきもの。フランスではお母さんが運転手さんに恋してしまったり、羽田に飛行機が着いてもまだほかの国に行きたいとだだをこねたり。天真爛漫で物怖じしないお母さん、サザエさんにちょっと似ている。
昭和の風情漂う旅日記はどこか懐かしい。長谷川町子の漫画を読むと、胸の奥がつんとするのはどうしてだろう。
蝉時雨、高校野球、遠くの花火、そしてサザエさん。
いまも変わらないものもある。ニッポンの夏に似合う一冊です。
Love, まっこリ〜ナ
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