今日のカフェボンボンの本棚は、『嘆きの美女』。
人気作家・柚木麻子が女性の美をテーマに描く成長物語。引きこもりで生きがいはネット荒らし、自称「ブス」の耶居子。美人ばかりのブログ「嘆きの美女」に悪口を書き連ねていた彼女が、その美女たちと同居することになり……。
『嘆きの美女』
著者：柚木麻子
出版社：朝日新聞出版
耶居子の最大のお楽しみは「嘆きの美女」を荒らすこと。美女ならではの悩みを美人同士で解決するという「生ぬるさ」にイラつき、コメント欄に怒りをぶつける。「お前ら、本当に美人なわけ？」
そんな耶居子が嘆きの美女たちと同居することになっちゃう。耶居子からすればなんという失態！ 彼女はこの状況を乗り切れるのか。
美女たちは想像を超えて美しく心もやさしい。友情にもあつい。でもやっぱり。そのままではいかない、耶居子の存在がそうさせない。耶居子の成長とともに、美女たちも変わっていく。その変化がドラマティック。
攻撃的でネガティブだけど憎めない耶居子。彼女の毒のある言葉がときに小気味いい。女って複雑。したたかでかわいくて強い！
Love, まっこリ〜ナ
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