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永遠の名作『たんぽぽ娘』

 

今日のカフェボンボンは、『たんぽぽ娘』

ロバート・F・ヤングのロマンチックなSF短編集。表題作は『ビブリア古書堂の事件手帖』にも登場し話題となりました。

20131008

たんぽぽ娘(奇想コレクション)
著者:ロバート・F・ヤング/訳:伊藤典夫編
出版社:河出書房新社

44歳のマークが彼女に出会ったのは、ある夏の日の午後。丘の上にたんぽぽ色の髪をした若い娘が立っていた。古風な白い服を着て、髪の毛を風に踊らせて。彼女と話すうち、マークは娘が未来からやってきたことを知る……。

タイトルの“たんぽぽ娘”って、なんて魅惑的な響き! 太陽と花の香りが風に漂うような。時を超える愛を描いた物語は、まさにこのイメージ通り。やさしく愛らしいたんぽぽ娘に、心をわしづかみにされました。

それにしても・・・タイムトラベルの物語は、どうしてこんなに切ないんだろう。時空を超えて愛する人に会いにいこうとするから? そういえば、タイムマシンの出てくる歌もそう。ユニコーンの『HELLO』は、聴くたびにキューンとなる。

ファンタジックな世界が広がるストーリー。「河を下る旅」「荒寥の地より」「第一次火星ミッション」など13編を収録しています。

Love, まっこリ〜ナ

 

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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