例えば、海外からの観光客の方から道を聞かれたとき。教えてあげた後 “Thank you!” とお礼を言われたら、どのように返しますか?学校で習った “You’re welcome.” しか出てこない……もう少しレパートリーを増やしたい!なんて思いませんか。
また、日本語では「ありがとう」と言われた時に「どういたしまして」ではなく、「いいえ」や「いえいえ」と返すことも多いですよね。
でも、英語でそれをそのまま “No, no, no, no…” と言ってしまうと、英語のネイティブにとっては、不思議な返し方に聞こえてしまいます。では、そんな時は英語では、どう言うのでしょうか?
今回は、英語でのお礼に対するさまざまな返事フレーズを、4つのニュアンス別にご紹介します!
【1】丁寧な「どういたしまして」の表現 6例
まずは、学校でも習った「どういたしまして」の定番と言えば、“You’re (You are) welcome” ですよね。”Thank you” に対する「どういたしまして」の丁寧な表現です。
“welcome” の前に “very” や “more than”、”most” をつけると、さらに丁寧な「どういたしまして」になります。
You’re very welcome.
You’re more than welcome.
You’re most welcome.
“You are welcome” は「実際にはあまり使われないのでは」と思われる方もいますが、そんなことはありません。友達や親しい人とカジュアルに話す場合や、知らない人に対してであったり店員さんなどに対してもよく使われます。
他にもちょっと違う返し方としては、以下のようなフレーズがあります。
Not at all.
“mention” とは「言及する」「口にする」という意味なので、直訳すると「そのことは言わないで」ですが、「礼には及びません」といったニュアンスになります。”Not at all.” は「全く構いませんよ」といった感じで、主にイギリスでよく使われる表現です。
【2】 「いえいえ」など、カジュアルに使える表現 6例
次に、もっとくだけた “Thank you.” への返し方として、相手と親しい場合などによく使われている表現がこちらです。
No worries.
That’s all right.
That’s OK.
Sure.
You bet.
どれも日本語で言う「いえ」「いえいえ」のような「何でもないよ」といったニュアンスに近く、特に “That’s all right” や “That’s OK”、”Sure”、”You bet” はかなりカジュアルな印象を与えます。
“Sure” や “You bet” が主にアメリカで使われるのに対して、オーストラリアやニュージーランドでは “No worries” が最もよく使われる “Thank you.” へのカジュアルな返し方です。
【3】使い方にちょっと気をつけたい「どういたしまして」の表現 2例
“Thank you” へ「どういたしまして」と返すフレーズとして紹介されることがある以下の2つは、使い方に少し注意が必要です。
Anytime.
“My pleasure.” は直訳すると「私のよろこびです」なので、ほんのちょっとしたことや何でもないことに対する “Thank you” や “Thanks” に使うと不思議な感じになってしまいます。
例えば、落ちたハンカチを拾ってあげて “Thank you” と言われた場合に “My pleasure” はしっくりきませんが、カフェで美味しいコーヒーを淹れてくれたバリスタさんに “Thank you” と言って “My pleasure” と返されるのはピッタリくる。つまり「ありがとうと言ってもらえて嬉しいよ」というニュアンスがあります。
続いて “Anytime” ですが、こちらは「いつでもどうぞ」といった意味なので、見知らぬ人には使われません。
例えば、自分の携帯電話の充電がなくなってしまって友達のを借りた後に “Thank you” と言ったら “Anytime” と返してくれることもあるかもしれません。
でも、通りすがりの人がたまたま携帯を貸してくれたとしても、お礼を言った後に “Anytime” とは返ってきません。
【4】「こちらこそ」と言いたい場合のシンプルな表現 2例
私が一番よく耳にする「こちらこそ」でとってもシンプルなのは、
です。”Thank you.” といわれて “Thank YOU.” と返すのは一見不思議な感じもしますが、これで「こちらこそ」が表せてしまいます。
ポイントは “YOU” にアクセントを置いて発音すること。そうすると「あなたに感謝します」の「あなたに」が強調されて「私のほうこそありがとう」というニュアンスが表現できます。
また、ホームパーティーに呼ばれて行って “Thank you for coming” (来てくれて、ありがとう)と言われた場合には
などのように返すこともよくあります。
上記のように”Thank you for ◯◯ing”(◯◯してくれてありがとう)と具体的にお礼を言われて「こちらこそ」と返す時には “Thank YOU.” でもいいですし、“Thank you for △△ing”(こちらこそ△△してくれてありがとう)のように、こちらからも具体的に返せるといいですね。
…いかがでしたか?
日本語と同じように、英語でも、「ありがとう」と言われたときのシチュエーションによって、いろいろな「どういたしまして」の表現があります。
「ありがとう」「いいえ」というコミュニケーションは、相手の気分を良くしたり、関係性をよく保つためにも、大切にしたいものですよね。この機会にしっかり覚えてみてください♪
その他、英語と日本語の「ありがとう」の違いやそのバリエーションなど、さらに詳しく知りたい方はこちら(DMM英会話ブログへ)↓
▼「どういたしまして」は英語でどう言う?仲良くなれるお礼の返し方まとめはこちら >>
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